省電力補助金は、既存設備を省電力性能の高い設備に更新することで、電力使用量を削減が見込まれる事業に対して、費用の一部を補助する制度です。主な活用例は、蛍光灯をLED照明に変更したり、エアコン等の空調機器を最新型にすることが挙げられます。 申請の単位はある程度大規模な更新となる「工場・事業場単位」、小規模な更新にも使え、申請手続きも簡素な「設備単位」に分かれており、更新内容により選択可能です。
しかし「工場・事業場単位」は、補助限度額の上限が15億円と高く、対象経費の幅が設計費、設備費、工事費と広い代わりに申請要件が複雑であり、採択件数は全体の10%程度です。 そのため、今回は多くの事業者が対象となる「設備単位」に絞ってご紹介します。 また、エネルギー関連の設備投資については、省エネルギー投資促進に向けた支援補助金(通称:省エネ補助金)が有名ですが、省電力補助金とどちらで申請するか悩むケースがありますので、その点は「(3)対象の事業」で説明します。